綿


  
◎花、実、種
綿の木は「あおい科」に属し、一年生草木である。
種まきを5月上中旬くらいにすると、7〜8月頃花を咲かせる。
開花第1日目は黄色、2日目はピンク色に変わり、しおれる。
開花後50〜60日ほどで、青い実が大きくなり、やがてはじけて、白い繊維があふれ出る。
しばらくして乾燥したら、摘み取る。雨にあうと繊維が垂れ下がり、汚れるので、あまり長く置いておかない方がよい。
白い木綿の繊維の中に、種がある。
指で引っ張って、繊維と種を分ける。種には短い繊維がまとわりついているが、そのまま発芽するから、翌年までほかの種と同じように保存すればよい。
◎種まき
種は一晩水に浸してから蒔くと良い。
覆土は種が隠れる程度に薄目にかける。種は12℃くらいで発芽するが、平均気温が15℃の頃が一番適している。
畝幅は70〜90cmで、30cm間隔ぐらいに2,3粒蒔き、発芽後間引きして、元気のいい物を1本残すようにする。
鉢植えの場合は、直径25cm以上の大きな鉢がよい。水はけをよくしておき、1鉢に3粒程蒔き、発芽後、間引いて1本にする。
◎植え替えと育て方
植え替えする場合は、発芽後2週間以内にすます。
発芽後、10cmくらいの丈で、1ヶ月から1ヶ月半ほど、ほとんど成長しない。この期間は根が張る時期であり、太い根が地下深く伸び、それに根が生える。
この時期に水をやりすぎたり、長梅雨にあうと、根くされをおこす。
5月に蒔いた綿の木は7月に入って気温が高くなり、日光の量が多くなると、急速に枝を伸ばし成長する。7〜8月に花を咲かせ、9〜10月にコットン・ボールをつける。
◎水やり
10cmくらいの丈までの期間(5〜6月頃)あまり水をやりすぎてはいけない。その後は他の草木と同じように水やりを行う。
◎摘芯
綿の木はほっておくと150cm程まで伸びる。あまり大きくならないように30cm〜50cm程度におさえるように何度も摘芯を行い、横に枝を張らせるようにすると1本につくコットン・ボールは平均20個程度になる。
鉢植えの場合は、枝を4〜5本残して、1度だけ摘芯するとよい。
◎適地
あまり肥料のきいた所は、枝ばかり伸びて落蕾、落朔や病害虫の発生が多くなる。
風通し、日光のよく当たる所がよい。
酸性土壌を嫌うので(弱アルカリ性が適する)種まきの1週間前に石灰を加え、土を中和する。
◎病害虫
病害は種が地中で腐ったり、発芽後、根腐れなどで立ち枯れをおこしたりすることがあるが、主として低温、多湿の場合に発生する。
害虫は、ハマキムシ(メイガ)がよく発生する。低毒性のスミチオンが利く。ダニ類は葉の裏側につくが、史範の殺ダニ済をまく。しかし、農薬を仮定で使用するのは慎重を要するので、虫を見つけたら、その都度こまめに指で取り除いてやる方がよい。

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